2013/10/31

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トリノ王立歌劇場の舞台工房と衣装係

≪舞台工房≫
 トリノ郊外へ30分ほど車を走らせると、舞台装置を作る工房があり、コンクリートでできた天井の高い倉庫の様な建物で、逞しい男女15名が働いています。オペラという華やかな夢の空間が、この場所で造られるのです。
 巨大なカンバスに描かれるのは、舞台のシーンとなる風景。200年以上も前と同じ方法を用いて、作業着姿のベテランスタッフが、入念に色を重ねていました。

トリノ王立歌劇場

工房のスタッフを束ねるのは、ディディオさん。
 2010年日本公演の印象を尋ねると、「日本の技術スタッフは皆、質の高い仕事をしますね。イタリアと日本という異なる文化の接触ですが、尊敬と愛情を込めて行う仕事はどの国でも同じです。最後は通訳無しでもコミュニケーションできたくらいです」とニッコリ。

≪衣装室で働く人々≫
 オペラの楽しみのひとつに、衣装は欠かせない。同じ演目でも、劇場や各演出により、異なるデザイナーが一から考案するので、素材や色、デザインは、幕が開いてからのお楽しみとなります。
今回、トリノ王立歌劇場『仮面舞踏会』の第2幕で、アメーリアが、アリア「あの草を摘み取って」を歌うシーンで着ける衣装を見せてくれたのは、衣装係のヴィニャーネさん。キャストの身長や体系、特徴により、色を分けているそう。舞台上で登場人物が限りなく美しく見えるよう、工夫がなされているとか。

トリノ王立歌劇場

 ヴィヤーネさんは、2010年夏の初来日公演で「日本スタッフの限りなく熱心な仕事ぶりに感激した」と言っていました。

トリノ王立歌劇場

「ボクも日本に行かれると良いな」と、器用に縫い物をしながら笑うのは、アンジェロさん。


≪トリノ王立歌劇場 2013年日本公演≫
トリノ王立歌劇場

<「仮面舞踏会」より>
 ⇒ 公演詳細:https://www.japanarts.co.jp/special/torino_2013/
 [公演日程] 会場:東京文化会館
 《仮面舞踏会》
 □12月1日(日) 15:00
 □12月4日(水) 18:30
 □12月7日(土) 15:00

 《トスカ》
 □11月29日(金) 18:30
 □12月2日(月) 15:00
 □12月5日(木) 18:30
 □12月8日(日) 15:00

 《特別コンサート“レクイエム”》
 □11月30日(土) 14:00 サントリーホール

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