2013/4/22

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ヒラリー・ハーン インタビュー。台湾公演初日を終えて。

11月15日(金)、台湾でネルソンス指揮バーミンガム市立交響楽団とのツアー初日を迎えたヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンに初共演の感想をお聞きしました。

ヒラリー・ハーンとネルソンス

HH:マエストロ・ネルソンスには昨日初めてお会いし、今日台湾で初共演を終えました。
ネルソンスさんとは、はじめの一音から音楽的な共通の理解があることがわかり、今日の本番では、初共演とは思えないほど、お互いを理解し、反応し、刺激し合いながら演奏できたと思います。このツアーで共演を重ねていく中で、より良い音楽作りができると確信しています。音楽的にどんな新たな展開になるか、とても楽しみです。オーケストラとも毎回新しい試みに挑戦しながら、お互いをより知ることで、いい音楽を作れるようしていきたいと思います。
シベリウスは様々な表現を受け入れてくれる作品です。私は数え切れないほどこの作品を演奏していますが、共演する相手によって毎回違った新しい影響を受ける曲なのです。作品自体が素晴らしいことは言うまでもありませんが、「コラボレーション」という観点からも、とても魅力的でユニークです。
 明日から再び大好きな日本を訪れて演奏できることを心から楽しみにしています。探求熱心で、一音一音に集中し、また演奏を心から支持してくれる日本の聴衆の皆さんの前で演奏することはとても刺激になり、また嬉しいことです。
 今回の”私たちのシベリウス”がどういう展開になるか、ぜひ楽しみにしていてください。

 世界的な評価を受ける同世代の指揮者ネルソンス氏に対して、世間の評判に流されることなく、まっすぐに相手の目を見ながら真の音楽を追求する姿勢は、自らの音楽を信じ、相手の音楽を敬う、言ってみれば自分を厳しい環境に立たせながらもより高いところを目指す「気高さ」すら感じ取ることができました。
 ヒラリー自身も述べるように、シベリウスは共演者の組み合わせによって様々な可能性が引き出される作品。台湾での初日では、望郷の念を謡うかのような冒頭部から一気に共演者を丁々発止しながら演奏をリード。音楽が進むにつれ、個々のエネルギーが絡み合いながら、最終部には全ての共演者が一体となったひとつの大きな波と化していきました。
 ノセダ指揮マンチェスターBBCフィルとの共演で、研ぎ澄まされた演奏を披露してから5年、またこの間、鬼才サロネンとのレコーディングでも大きく話題となったヒラリー・ハーンのシベリウス。
 このツアーでは、世界が注目する躍動の指揮者アンドリス・ネルソンスと、音楽界を常にリードするヒラリー・ハーンの展開は如何に!
また、バーミンガム市響とネルソンスが結婚を決めた「新世界」とは!!

月曜日(11月18日)のオペラシティは、今秋最も注目の一夜、必聴です!

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世界中から熱い視線!光り輝く俊英&イギリスの名門!!
アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市交響楽団

2013年11月18日(月) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
<曲目>
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 (ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界」

2013年11月19日(火) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
<曲目>
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15 (ピアノ:エレーヌ・グリモー)
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

公演の詳細はこちらから

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