2013/12/6
ニュース
パトリシア・ラセットの「トスカ」!公演レポート[トリノ王立歌劇場]
12月5日(木)トリノ王立歌劇場「トスカ」には、パトリシア・ラセットが登場しました!実はこの日がトリノ王立歌劇場と初共演の彼女。「来日から、ここまでテンションを保つのが難しかった」と語っていましたが、“歌う女優”の演技と伸びやかな歌声に会場は沸きました。
有名なトスカのアリア〝歌に生き、愛に生き″。
私は歌姫として神の前でただ誠実に生きてきたのに、なぜ残酷なことを強いられるのでしょう、と、トスカが涙ながらに歌い終えると、客席から大ブラボーの連続と長い拍手が、真っ赤な衣装をまとうラセットに向けられました。
カヴァラドッシ役アルヴァレスとの息もぴったり合い、本物の恋人が気持ちを訴えているかのよう。
2人の歌と、オーケストラを率いる指揮者ノセダは自然に呼応し、ピットから送られる精緻なメロディーが、登場人物の心の叫びと重なります。
気品ある悪役、スカルピアを演じるアタネリは眼光も強く、第一幕終わりの「テ・デウム」では荘厳な合唱とともに鋭い声を響かせていました。
世界中が認めるベテランの歌い手揃いの、トリノ王立歌劇場日本公演「トスカ」。
こんな贅沢な組合せを観て聴けるなんて、滅多にないことかもしれません。
「トスカ」歌いのラセット、とは聞いていたものの、期待をはるかに超えた様です。
8日トリノ王立歌劇場公演を締めくくるのは、同じ組合せによる「トスカ」。最終日はさらに盛り上がることでしょう!どうぞお聴き逃しなく!!
恒例のサインボードを発見!
この日もサイン会が行われました。
いつももの静かなスカルピア役のアタネリは、とても嬉しそうに行っていました。日本語にもとても興味があるようで、サイン会の時はぜひ日本語で話しかけてみてくださいね!
興奮冷めやらぬ終演後にパトリシア・ラセットからコメントを頂きました。
― やっとラセットさんの歌声を聴くことができました。初日を終えていかがでしたか?
「来日してから本番を迎えるまでに時間があり、普段ならあまりないことなので集中力を保つのが難しく、ある意味試練でしたね。無事に高いテンションで初日を迎えることができてすごくハッピーでした。」
―アルバレスさんとも息がぴったりでしたね
「実はアルバレスさんとは、何度も共演したことがあるのです。彼とは相性がいいので、私もとてもやりやすかったですし、皆さんにも分かって頂けたかと思います。」
―あともう1回しかありませんが、まだご覧になってない方へ向けて一言。
「ぜひ、皆さん!“目”をしっかり開けて、“耳”をしっかり開いて、“心”をオープンにして、観にきてください。そうやって観にきて頂けるとパフォーマンスもグッと盛り上がります。」
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≪トリノ王立歌劇場 2013年日本公演≫
<「仮面舞踏会」より>
⇒ 公演詳細:https://www.japanarts.co.jp/torino_2013/index.html
[公演日程] 会場:東京文化会館
《仮面舞踏会》
□12月1日(日) 15:00【終了】
□12月4日(水) 18:30【終了】
□12月7日(土) 15:00
《トスカ》
□11月29日(金) 18:30 【終了】
□12月2日(月) 15:00【終了】
□12月5日(木) 18:30【終了】
□12月8日(日) 15:00
《特別コンサート“レクイエム”》
□11月30日(土) 14:00 サントリーホール 【終了】