2022/11/7

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12月に日本デビュー!ピアニスト イム・ユンチャン、台湾デビューを鮮烈に飾る。

イム・ユンチャン

2022年6月ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで史上最年少優勝を果たし、瞬く間にスターピアニストの座にのぼりつめたイム・ユンチャン。
期待の高まる12月の初来日を目前に、台湾で鮮烈なデビューを飾った。

11月4日(金)、台北に位置する国家音楽庁のリサイタル・ホール。
会場には老若男女、満席の観客が興奮した面持ちでイム・ユンチャンの登場を待ち構えた。
その静まり返ったステージに颯爽と登場したユンチャン。ピアノ椅子に座り、手を鍵盤に載せる動作から、すでにその豊かな音楽が流れだしてくるようであった。
前半にはブラームス:4つのバラード p.10、メンデルスゾーン:幻想曲 Op.28を演奏。
詩情豊かで語りかけるような繊細な音楽に、前半終了時点で、熱狂した聴衆から大きな歓声があがった。
公演後半には日本公演でも予定する、
リスト:「2つの伝説 S175/R17」より、第1曲 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ、第2曲 波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ、そして同じくリストの「巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b」より、 第7曲 ソナタ風幻想曲 「ダンテを読んで」を演奏。
ひたむきにピアノへ向かうユンチャンの指先からは、目も眩むような超絶技巧がほとばしり、
ときには煉獄の激烈な様相を、かと思うとまばゆい天上の煌めきの音を、その驚異的なバランス感覚によって聴かせ、満場の聴衆は息をのんでその音楽に耳を傾けた。
(ダンテの)『神曲』を読み、曲の理解を深めたというユンチャンが紡ぐ『ダンテを読んで』は、鮮やかなストーリーに富んでおり、最後の一音が鳴り終わるや否や、聴衆からは賞賛の歓声と万雷の拍手が沸き起こった。

舞台裏の物静かな様子からは想像もつかない、壮大で豊饒な音楽が会場の隅々まで広がる演奏会であった。
鳴りやまない拍手に応え、アンコールは作曲家の異なる6作品を演奏。このカーテンコールでは、ユンチャンの表情にも安堵したような柔らかい微笑みがこぼれていた。
*アンコール演奏曲
サン=サーンス(ゴドフスキー編):白鳥
シューマン:トロイメライ
モンポウ:庭のおとめたち
バッハ(ケンプ編):シチリアーノ
スクリャービン:アルバムの綴り
ショパン:夜想曲 Op.9-2

今回、演奏にはファツィオリのピアノを使用。きらびやかな音色が、リストの雄大な物語を情熱的に語りかけてくるようであった。

もはや超大型新人といえるピアニスト、イム・ユンチャン。待望の日本デビューとなる12月3日(土)サントリーホールでのリサイタルも、大きな話題になること間違いない。


《公演情報》
イム・ユンチャン ピアノ・リサイタル
第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(2022年6月)で堂々の第1位
最年少優勝のアジアの新星、鮮烈の日本デビュー!!
スーパーソリスト達による秋の特別コンサート Vol.4
イム・ユンチャン ピアノ・リサイタル

日程:2022年12月3日(土) 19:00開演
会場:サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p999/


◆イム・ユンチャンのアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/limyunchan/

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