2013/12/17
ニュース
ユーリ・テミルカーノフの75歳を祝う記念コンサート
2013年12月14日ロシアのサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー大ホールにて、翌年1月末に日本公演を予定する指揮者ユーリ・テミルカーノフの75歳を祝う記念コンサートが盛大に催され、ロシア全土で生放送されました。
テミルカーノフがサンクト・フィルの首席指揮者となり25年。
マエストロと親交を深めてきた大物アーティストが、世界各地から駆けつけ共演したこの記念コンサートでは、ヤンソンス、アレクセーエフが指揮を務め、オーケストラは全曲サンクト・フィルが演奏。
1月の日本公演でも共演するピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼ、ヴァイオリニスト、庄司紗矢香、そしてヴィオラの巨匠ユーリ・バシュメット、ワディム・レーピン、デニス・マツーエフ、ナタリア・グートマンという豪華な顔ぶれが、それぞれテミルカーノフとの結びつきがあるロシア~オーストリア~フランス~イタリア~アメリカの名曲が届けられました。
中でも、ヴィルサラーゼのモーツァルトピアノ協奏曲第21番第2楽章は、エレガントで繊細な鍵盤タッチが冴え、夢の様な美しい音が会場に響きました。
そしてコンサートの最後にはサプライズも。
ベートーヴェン、チャイコフスキー、ワーグナーなどの名旋律が織り込まれたHappy Birthday変奏曲が届けられました。
何と、このHappy Birthday変奏曲のために、ヤンソンスとオーケストラは1時間半もリハーサルを行ったそうです。テミルカーノフへの敬愛の深さがうかがえます。
コンサート・プログラムは次のとおり:
・ショスタコーヴィチ:祝典序曲(指揮:マリス・ヤンソンス)
・チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ/ヴァイオリン:庄司紗矢香)
・グノー:オペラ「ファウスト」よりマルガリータのアリア
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ/ソプラノ:ヴィクトリア・ヤストレボヴァ
・エルガー:野熊(指揮:ニコライ・アレクセーエフ)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番より2楽章
(指揮:マリス・ヤンソンス/ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ)
・R.シュトラウス:オペラ「バラの騎士」組曲より最後のワルツ(指揮:マリス・ヤンソンス)
・ラロ:チェロ協奏曲より2楽章
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ/チェロ:ナタリア・グートマン)
・ゲーデ:タンゴ・ジェラシー(指揮:マリス・ヤンソンス)
・バーンスタイン:キャンディード序曲(指揮:ニコライ・アレクセーエフ)
・グノー:オペラ「ファウスト」よりメフィストフェレスの歌
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ/バス:パアタ・ブルルチュラーゼ)
・マスカーニ:オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ)
・サン=サーンス:序奏とロンドカブリチォーゾ
(指揮:ニコライ・アレクセーエフ/ワジム・レーピン)
・チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(指揮/ヴィオラ:ユーリ・バシュメット)
・ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番より3・4楽章
(指揮:マリス・ヤンソンス/ピアノ:デニス・マツーエフ)
・メドレー~Happy Birthday(指揮:マリス・ヤンソンス)
プーチン大統領も出席したこの記念公演。
終演時には祝辞とともに、マエストロ・テミルカーノフが長年音楽芸術の発展に貢献してきたことを称える勲章がプーチン氏より贈られました。
テミルカーノフとサンクトペテルブルグ・フィルは、2014年1月の日本公演で、マエストロが選んだチャイコフスキー、ラフマニノフをはじめとするロシアの王道プログラムや、テミルカーノフの為に書かれたギヤ・カンチェリの「アル・ニエンテ」を演奏します。
皆さま、どうぞご期待ください。
ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
2014年01月26日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール
2014年01月28日(火) 19時開演 サントリーホール
2014年01月29日(水) 19時開演 サントリーホール
<出演>
芸術監督・首席指揮者 :ユーリ・テミルカーノフ
ヴァイオリン:庄司紗矢香<1/26出演>
ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ<1/28出演>
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団