2014/1/29
ニュース
今夜が最後の東京公演!大反響のテミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
テミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団。昨夜も新鮮な驚きがありました。
待ち望んだ演奏家の登場を待つ期待と、凛とした緊張の空気が客席に漂うサントリーホールで、昨夜名演奏を聴かせてくれた、エリソ・ヴィルサラーゼ。ソ連時代の音楽教育を尊重し徹底する、女流巨匠が奏でるチャイコフスキーのピアノ協奏曲は、媚びない、頑固ともいえる様な力強い音と繊細で澄んだ音で、私たちを魅了しました。演奏中、テミルカーノフと互いに目を合わせ呼応は、長年の信頼関係にあることが伺えます。ヴィルサラーゼが鍵盤から手を離した後、客席は感激のブラボーの声と大きな拍手で包まれ、「20年前より更に進化している。71歳とは思えない!」「リサイタルも聴かなければ・・」とお客様が弾んだ声で話していました。
後半はラフマニノフ、交響曲第2番。テミルカーノフの、「私達ロシアのオーケストラは、ラフマニノフの美しい音の背後にある悲しみまで奏でるのです」の言葉どおり、ただ美しくメランコリックなだけでなく、聴き手ひとりひとりの心の奥まで届く音の波。気品をたずさえ、独特のロシア音楽を堪能させてくれました。当日券を買い求めに、早くから並んで下さったお客様からも、「無理しても来て良かった。サンクト・フィルって、ますます良くなっているね」「マエストロとオケとの蜜月が演奏に出ていた」と嬉しいコメントを頂ました。
会場には、テミルカーノフの秘蔵写真を展示しています。今はエレガントなマエストロの、若い日のはつらつとした様子や、仲の良いアーティストとの写真など・・・。
今日は、得意のチャイコフスキー交響曲第4番と、日本初演ギア・カンチェリの音楽です。多彩なパーカッション、ベースギター、ピアノも使う音楽。サントリーホールでお待ちしています。
カンチェリ自身のコメントはこちらから。
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ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
2014年01月29日(水) 19時開演 サントリーホール
<出演>
芸術監督・首席指揮者 :ユーリ・テミルカーノフ
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団