【特別インタビュー】チェコ・フィル2023日本ツアー ソリスト ギル・シャハム（ヴァイオリン）

まもなくリサイタルとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演を行うヴァイオリニストのギル・シャハムに来日を前にメールインタビューを行いました。
セミョン・ビシュコフ指揮チェコ・フィル日本公演では演奏機会の稀なドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を11月1日（水）にサントリーホールで演奏します。
その作品の魅力を語りました。
（協力：KAJIMOTO）

――日本ではドヴォルザークのチェロ協奏曲はよく聴きますが、ヴァイオリン協奏曲を実演で聴けるのは稀な機会です。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲についてどんな印象や思いをお持ちですか？シャハムさんにとって最も大切にしていることを教えてください。

シャハム［以下S］：ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は奇跡です。私はこの曲を演奏するのも聴くのも大好きです。この名匠作曲家のどんなオーケストラ曲とも同じくらい美しく、完璧で、感動的だと思います。
例えば交響曲7番を9番と対比させると、作曲法のクオリティは同等に素晴らしいけれど、作風が一方はチェコ的で他方がアメリカ的であると言えるかもしれません。同様に、チェロ協奏曲の作曲法は私の耳にはよりアメリカ的に聞こえ、ヴァイオリン協奏曲の作曲法はよりチェコ的に聞こえます。素晴らしい名曲です。

――シャハムさんは世界の複数の素晴らしいオーケストラと共演されています。あなたにとってチェコ・フィルの特徴とは何だと思いますか？

S：チェコ・フィルは世界最高のオーケストラの一つです。チェコ・フィルと共演しこのオーケストラの素晴らしい音楽家達と会えたこと、そして何年間も彼らの演奏を聴くことができたのは私にとって名誉なことです。特にドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲で、また彼らと共演できることが待ちきれません。

――マエストロ・ビシュコフとドヴォルザークの音楽を作り上げることについて、どんな思いと期待をお持ちですか？

S：マエストロ・ビシュコフとは以前一緒に音楽作りをしたことがありますが、いつも感動的で思い出深い経験でした。東京での共演は数年振りのものになりますが、ドヴォルザークを一緒に演奏するのは初めてです。とてもわくわくしており楽しみです。

――シャハムさんの日本での演奏を心待ちにしている聴衆にメッセージをお願いします。
S：私たちの音楽を聴いてくださることに感謝です！皆さんにたくさんの愛を送ります！

《公演情報》

新たな黄金時代を迎えたビシュコフ＆チェコ・フィル
第一級のソリストたちと共に贈るオール・ドヴォルザーク・プログラム！
セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (東京)
日時：
2023年10月29日(日) 14:00　[パブロ・フェランデス出演（チェロ）]
2023年10月31日(火) 19:00　[藤田真央出演（ピアノ）]
2023年11月1日(水) 19:00　[ギル・シャハム出演（ヴァイオリン）]
会場：サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2039/

◆セミヨン・ビシュコフのアーティストページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/semyonbychkov/
◆チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のアーティストページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/czechphil/

ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル 2023
ピアノ 江口 玲
日時：
2023年10月31日(火) 19:00
会場：東京オペラシティ コンサートホール
2023年11月3日(金) 15:00
会場：大阪／住友生命いずみホール
https://www.kajimotomusic.com/concerts/2023-gil-shaham/