2023/10/18

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ブライアン・ジーガー来日!

声楽伴奏法の世界的な第一人者であり、教育者でもあるピアニストのブライアン・ジーガーが、まもなく10月22日びわ湖ホール、10月24日東京文化会館で開催されるバリトンの大西宇宙とのリサイタルのために来日しました!
ショートインタビューをお届けします。

ブライアン・ジーガー

Q 多くの著名な歌手との共演を重ねていますが、歌い手と共に歌や音楽を創り上げていく上で、最も大切なことは何だとお考えですか?

ジーガー:歌手もピアニストも、作曲家や詩人が創り出したものを真剣に、ひたむきに向かいあわなければなりません。

Q  8 月にニューヨークで行った大西宇宙とのリハーサルでは、どのように彼と音楽を創り上げたのでしょうか?

ジーガー:Taka(大西宇宙の愛称)は、とても知的で自律心のあるアーティストですので、リハーサルでは私が彼に何か情報やアドバイスを与えるというよりは、解釈のアイデアの交換をしました。特にマーラー「リュッケルトの詩による5つの歌」とヴォーン=ウィリアムス「旅の歌」では、詩の背景にある視点、観点について話しました。

Q 今回のコンサートのプログラムの魅力について教えてください

ジーガー:イベール「ドン・キショットの4つの歌」、ヴォーン・ウィリアムズ「旅の歌」、マーラー「リュッケルトの詩による5つの歌」の大きな連作歌曲は、音楽的にも解釈的にもとても取り組み甲斐があります。
またオペラ・アリアでは、より演劇的な内容も含めてTakaの素晴らしい声を楽しむことができると思います。

Q 大西宇宙のアーティストとしての長所を教えてください。

ジーガー:彼を初めて聴いたのは、東京でのIFAC主催のジュリアード音楽院入学のためのオーディションでした。満場一致で修士課程に入学し、在学中は『エフゲニー・オネーギン』や『フィガロの結婚』の伯爵などで活躍して優秀な成績をおさめました。
Takaはカリスマ性と高い知性を備え、個性的な音色の優れた声を持つアーティストです。


ブライアン・ジーガー Brian Zeger (ピアノ, Piano)
メトロポリタン・オペラのリンデマンヤングアーティスト育成プログラムでは事務局長を8年間務め、1993年以来ジュリアード音楽院で教鞭をとり、2004年から声楽学科長を務めている。デボラ・ヴォイト、アンナ・ネトレプコ、スーザン・グラハム、ルネ・パーペ、キリ・テ・カナワ、フレデリカ・フォン・シュターデ、ピョートル・ベチャワ、ブリン・ターフェル、ジョイス・ディドナート等の世界的な歌手たちと共演。また著名なコンクールの審査員も多く務めている。ハーバード大学で学士号、ジュリアード音楽院で修士号、マンハッタン音楽院で博士号を取得している。


<公演情報>
大西宇宙
五島記念文化賞 オペラ新人賞研修成果発表
大西宇宙 バリトン・リサイタル
日時・会場:
2023年10月22日(日) 14:00 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 小ホール
2023年10月24日(火) 19:00 東京文化会館 小ホール
出演:大西宇宙(バリトン)、ブライアン・ジーガー(ピアノ)
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2028/

大西宇宙 インタビュー《前編》「ジュリオ・チェーザレ」、「モーツァルトのオペラ」について語る
大西宇宙 インタビュー《後編》 “旅と冒険、そして再生”をテーマに意欲的なリサイタルを開催
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