【エフゲニー・キーシン日本ツアー】初日大阪公演レポート

3年振りのエフゲニー・キーシン日本ツアーの初日がついに大阪で11/24(日)幕開けしました。会場のザ・シンフォニーホールは満席！最初のベートーヴェンから圧巻の演奏。これまでのキーシンは卓越した技巧と演奏力が印象的でしたが、今回の演奏は、今まで以上に表現力が掘り下げられ、深化していました。
最初の一曲から盛大な拍手を受け、次のノクターンで聴衆を一気に惹きこみ、曲間の拍手も許さないまま幻想曲へ。前半が終わった時にはすでに2時間のフル演奏を聴いたような熱気に溢れ、すでに数名のスタンディングとブラボーに包まれていました。
後半のブラームスのバラードはただただ美しく、プロコフィエフのソナタを終えた時には割れんばかりの歓声とスタンディングオベーションとなり、素晴らしい初日の幕開けとなりました。
今回のキーシンの演奏は、ピアノを弾いている、というよりもピアノを愛でながら共に最高の音を創り出している、という印象で、聴衆の心の琴線に触れるものでした。また、舞台上で聴衆にカーテンコールに応えているキーシンの顔は穏やかで優しく、彼の人生において絶頂期に差し掛かりつつあるのではないか、と感じさせられました。

次回は11/28(木)愛知県芸術劇場コンサートホールにて！ご期待下さい!
⇒ https://hicbc.com/event/evgenykissin/

<曲目>
ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 Op.90
ショパン：ノクターン第14番 嬰ヘ短調 Op.48-2
ショパン：幻想曲 ヘ短調 Op.49
　　＊　＊　＊
ブラームス：4つのバラード Op.10
プロコフィエフ：ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.14

<公演情報>
⇒ https://www.japanarts.co.jp/concert/p2096/