2025/4/10

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【仲道郁代 The Road to 2027 リサイタル・シリーズ】記者懇親会を開催

仲道郁代記者懇親会3
仲道郁代の10 年にわたる『The Road to 2027 リサイタル・シリーズ』は毎年春と秋に開催され、合計20のプログラムが組まれています。仲道自身が掲げたタイトルのもとで、作品がどう読み解かれるのか。「聴き慣れた作品の全く新しい側面を発見することができる」と毎回大きな反響をいただいています。

期待が高まる今春の公演は「高雅な踊り」と題され、ベートーヴェン《告別ソナタ》、リスト《メフィスト・ワルツ》、ラヴェル《優雅で感傷的なワルツ》、ショパン《別れのワルツ》《英雄ポロネーズ》などが取り上げられます。

記者懇親会では、仲道がピアノの実演を交えながら会場に集まったたくさんのジャーナリストにプログラムの意図を語り、記者の方々からも熱心な質問が飛びました。その対話を通じて、仲道がそれぞれの作品をどう捉えているのかをより深く知ることができました。

「音楽が踊りのリズムでもって提示されるとき、そこには高雅さという感覚がもたらされるのだと思う」と仲道は語ります。「踊りのリズムは、身体的な反応を促すだけではなく、人間として生きていく中での精神的な反応も誘い出されるように感じます。例えばショパンの《別れのワルツ》では喪失感や孤独への沈潜を、《英雄ポロネーズ》では鼓舞されながらも絶望があるという感覚を見出すことができます。踊りの音楽には、必ずリズムの型がありますが、今回取り上げる作品たちでは、その型に対して、“逸脱”が生じている。その逸脱にこそ、作曲家が表現したいことが表れているのだと思います。その逸脱の中に、そして踊りを通して、踊りを超えて表れてくるもの。それは、人間の人間たる所以であり、それが高雅さとなるのだと思うのです」

仲道郁代記者懇親会4
仲道は各作品の踊りの中に、人間の「様」を見てとります。
ベートーヴェンでは、人間の抵抗の力を。
リストでは、悪魔にそそのかされる人間の性(さが)を。
ラヴェルでは、踊らずにはいられない人間のるつぼのようなエネルギーと孤独を。
ショパンでは、秘められた心模様を。

よく知られているこれらの曲に「人間の精神が表れた踊り」という光が当てられたとき、どのような感覚、感動が聴こえてくるのか。
期待が高まります。

仲道郁代記者懇親会5

「高雅な踊り」公演は下記日程にて開催されます。
5/10(土) アクトシティ浜松 (問) (公財)浜松市文化振興財団 TEL 053-451-1111
5/17(土) 兵庫県立芸術文化センター (問) 芸術文化センターチケットオフィス TEL 0798-68-0255
5/25(日) 宗次ホール (問) 同ホール TEL 052-265-1718
6/1(日)  サントリーホール (問) ジャパン・アーツぴあコールセンター TEL 0570-00-1212
是非、会場でお楽しみください!


《公演情報》
ユニオンツール クラシック プログラム
The Road to 2027 仲道郁代 ピアノ・リサイタル ~高雅な踊り~
日時:2025年6月1日(日) 14:00開演
会場:サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2116/


◆仲道郁代のアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/ikuyonakamichi/

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