公演詳細
オーケストラ
話題騒然となったチャイコフスキー国際コンクールから30年さらに進化を続ける諏訪内晶子と、世界を席巻する新時代の巨匠ノセダが放つ鮮鋭の響き
【公演中止】 ジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル交響楽団
東京3月10日(火)19:00開演
サントリーホール 会場MAP
[出演者]
ジャナンドレア・ノセダ(音楽監督・指揮)
ワシントン・ナショナル交響楽団
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
ジャナンドレア・ノセダと舩木篤也(音楽評論家)によるプレ・トーク実施!18:15~18:45
チケット記載のお席にてお聞きください。
プログラム
バーバー:管弦楽のためのエッセイ 第1番 Op.12
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (ヴァイオリン:諏訪内晶子)
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ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 ホ短調 Op.95
公演に寄せて
ワシントン・ナショナル交響楽団
最轟に音楽的~おのれの道をゆく、コスモポリタンたち
指揮者界にいま、台風の目がある。
音楽ジャーナリズムは、かまびすしい。誰がベルリンの、ウィーンのシェフになったとか、ならなかったとか。べつによいのだが、華やかさに気をとられ過ぎて、静かにおのれの道を歩みながら、しかし余人をもって代えがたい才能を発揮している人を見逃すとしたら、どうであろう? はっきり言おう。ジャナンドレア・ノセダは、もっと話題になるべきである。
いま「静かに」と書いたが、それは一つには、彼がカダケスとか、マンチェスターといった、あまり人目の向かない地を本拠としてきたからであり、さらにはカゼッラの交響曲やプロコフィエフのオペラといった、あまり演奏されない演目に心血を注いでいるからである。であるのだが、出てくる音楽の熱さに関して言えば、これはもう爛々たるもの。それでいて、作品をねじ曲げたようなところはなく、アンサンブルが粗くなるというようなこともない。「最高に音楽的」という賛辞を、私は捧げたいと思う。
誤解がないよう強調しておけば、ノセダは世界の檜舞台やよく知られた楽曲を、けっして無視しているわけではない。伝統あるチューリヒ歌劇場の監督職に就くことが決まったし、2017年の秋以降は、アメリカの首都で、ワシントン・ナショナル交響楽団を率いて多様な演目に挑んでいる。 2020年に取り組むベートーヴェンの交響曲チクルスなどは、王道中の王道だろう。
そのワシントンの手兵との来日公演が、このたび諏訪内晶子プロデュースの「国際音楽祭NIPPON」の枠内で実現することになった。諏訪内もまた、チャイコフスキー国際コンクールで優勝し華々しくデビュー、世界をめぐるコスモポリタンでありながらも、おのれの道を着実に歩んできた人である。最近の彼女のヴァイオリンは、一点一画の明度がより冴えてきたように思う。ノセダの信頼が厚いのも、むべなるかな。コンクールのときのあの曲を、その30年後に、この二人が共演するのである。
《新世界》交響曲ともども、彼らは現地で演奏してから日本公演に臨むという。あなたもこれを機に、ぜひ。
舩木篤也(音楽評論)
出演者
ジャナンドレア・ノセダ(音楽監督・指揮)
ジャナンドレア・ノセダは、同世代の指揮者の中でもトップ・ランナーのひとりとして広く認められている。2017-2018シーズンから4年の任期で、 ワシントン・ナショナル響の第7代音楽監督に就任。その他、ロンドン響とイスラエル・フィルの首席客演指揮者、カダケス管の首席指揮者、イタリアのストレーザ音楽祭の芸術監督も務めるほか、2021-22シーズンよりチューリッヒ歌劇場の音楽総監督就任が決まっている。 世界の主要なオペラ・ハウス及びオーケストラで頻繁にゲスト出演し、その中にはクリーヴランド管、ミラノ・スカラ座、ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、NHK交響楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、フィラデルフィア管、ロイヤル・オペラ・ハウス、ウィーン交響楽団、チューリヒ・オペラが含まれる。メトロポリタン・オペラとは2002年から継続して関係を維持し、2016-2017シーズンには、大晦日のガラで初演されたグノーの「ロミオとジュリエット」の新プロダクションを指揮。 ミラノ生まれ。イタリア共和国功労勲章《カヴァリエーレ・ウッフィチャーレ》を授与されている。2015年ミュージカル・アメリカの「今年の指揮者」、2016年国際オペラ賞の「今年の指揮者」受賞。2016年12月には、ストックホルムでノーベル賞コンサートを指揮する名誉を受けた。
ワシントン・ナショナル交響楽団
1931年設立、首都ワシントンD.C.のケネディ・センターを拠点に活動するオーケストラ。室内楽リサイタル、コミュニティアウトリーチと教育、夏のウルフ・トラップ、ワシントンでのポップスコンサートなど、毎年約150のコンサートを行っている。大統領就任式や独立記念式典での演奏をはじめ、国民に最も愛されるオーケストラとして重要な役割を担ってきた。
ロストロポーヴィチ、スラットキン、エッシェンバッハが音楽監督を歴任、 2017/2018年シーズンからは第7代目、ジャナンドレア・ノセダがその任を務める。レパートリーの拡大や現代の作曲家たちのサポートに熱心に取り組み、米国初演や世界初演の作品をワシントンD. C. の聴衆に届け続けている。
教育プログラムにも力を注いでおり、NSOユース・フェローシップ・プログラムやサマー・ミュージック・インスティテュートには数多くの団員が参加し、選抜された才能ある若手の演奏家たちの教育及び指導にあたっている。
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
1990年史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。これまでに小澤征爾、マゼール、デュトワ、サヴァリッシュ、ゲルギエフらの指揮で、ボストン響、フィラデルフィア管、パリ管、ロンドン響、ベルリン・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。BBCプロムス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ルツェルンなどの国際音楽祭にも多数出演。
近年ではゲルギエフ指揮ロンドン響とのツアー、パリ管とのヨーロッパおよび日本ツアー、チェコ・フィルとの中国ツアーを行い、オスロ・フィル、バンベルク響、デトロイト響、トゥールーズ・キャピトル管とも共演。
現代作曲家作品の紹介も積極的に行い、これまでにエサ=ペッカ・サロネン作曲「ヴァイオリン協奏曲」の日本初演(2013)、エリック・タンギ作曲「In a Dream」の世界初演およびフランス初演(2013)、キャロル・ベッファ作曲「ヴァイオリン協奏曲-A Floating World-」の世界初演(2014)などに取り組んでいる。
2012年、2015年、エリーザベト王妃国際コンクール、2018年ロンティボー国際コンクール、2019年チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門審査員。2012年より「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、同音楽祭の芸術監督を務めている。
レコーディングでは、デッカ・ミュージック・グループとインターナショナル・アーティストとして専属契約を結んでおり、最新作「フランク&R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 他」を含む14枚のCDをリリースしている。
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。
使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。
チケット発売情報
東京
9月14日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
9月15日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
9月18日(水) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
9月21日(土) 10:00a.m.~発売 一般
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
一般料金
- S席
¥20,000 - A席
¥16,000 - B席
¥13,000 - C席
¥9,000 - 学生特別席
¥5,000
夢倶楽部会員
- S席
¥19,000 - A席
¥15,000 - B席
¥12,000 - C席
¥8,100 - 学生特別席
¥5,000
学生席
- S席
¥10,000 - A席
¥8,000 - B席
¥6,500 - C席
¥4,500
【備考】
*残券がある場合、12/13(金)10:00より受付を開始いたします。
*学生席・学生特別席は、社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
プレイガイド
ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp/
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017
チケットぴあ https://t.pia.jp/ 0570-02-9999〔Pコード:561-826〕
イープラス https://eplus.jp/
ローソンチケット 0570-000-407〔Lコード:34394〕