公演詳細
ベートーヴェンマラソン
生誕250周年を祝し、多彩な出演者とともに、ベートーヴェンに浸る1日
【公演中止】 諏訪内晶子プロデュース ベートーヴェン室内楽マラソンコンサート
東京3月8日(日)13:00開演
[第1部]13:00開演[第2部]16:00開演[第3部]19:30開演 ※終演予定 22:30
東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル 会場MAP
12:45(12:20開場)から浦久俊彦氏(文筆家、文化芸術プロデューサー)が安田和信氏(音楽学)とのプレトーク、各部の間でのロビートークや、共演者とのステージトークも行います!お楽しみに!
[出演者] ※出演者が変更になりました。ホーヴァル・ギムセ ⇒ 菊池洋子・阪田知樹
諏訪内晶子(ヴァイオリン/国際音楽祭NIPPON2020芸術監督)
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)
成田達輝(ヴァイオリン)
鈴木康浩(ヴィオラ/読売日本交響楽団ソロ首席奏者)
有田朋央(ヴィオラ)
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)
上野通明(チェロ)
池松 宏(コントラバス/東京都交響楽団首席奏者)
吉井瑞穂(オーボエ/マーラー室内管弦楽団首席奏者)
金子 平(クラリネット/読売日本交響楽団首席奏者)
小山莉絵 (ファゴット/ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団首席奏者)
日高 剛(ホルン/日本センチュリー交響楽団首席客演奏者)
菊池洋子(ピアノ)
阪田知樹(ピアノ)
浦久俊彦(案内人)
プログラム
【オール・ベートーヴェン・プログラム】
[第1部]13:00開演(12:20開場)
ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1-1 (成田/上野/阪田)
ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調「街の歌」Op.11 (ドゥマルケット/金子/菊池)
ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調「幽霊」Op.70-1 (成田/上野/阪田)
ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」Op.97 (ルセフ/ドゥマルケット/菊池)
[第2部]16:00開演
弦楽三重奏曲 ハ短調 Op.9-3
弦楽四重奏曲第7番 へ長調「ラズモフスキー第1番」Op.59-1
二重奏曲 変ホ長調「2つのオブリガート眼鏡付き」 (鈴木/上野)
弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29 (ルセフ/成田/鈴木/有田/ドゥマルケット) 他
[第3部]19:30開演
三重奏曲 ハ長調 Op.87 (吉井/金子/小山)
ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16 (吉井/金子/日高/小山/菊池)
七重奏曲 変ホ長調 Op.20 (ルセフ/鈴木/ドゥマルケット/池松/金子/日高/小山)
ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 Op.23 (諏訪内/阪田)
ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op.96 (諏訪内/阪田)
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95(弦楽合奏版) (ルセフ/諏訪内/成田/鈴木/有田/ドゥマルケット/上野/池松 他)
※諏訪内晶子の出演は[第3部]のみとなります。
公演に寄せて
ベートーヴェン。
その多彩な顔を堪能する一日
クラシック音楽の世界で、ベートーヴェンは押しも押されもせぬ ‘超メジャー級’の作曲家であることは言をまたないであろう。音楽家たちにとってはもちろん、聴衆にとっても彼の音楽は不可欠な存在なのである。
しかし、私たちは彼の音楽をどのくらい聴いているのであろうか? 知っているのであろうか? 57年の生涯でベートーヴェンは少なからぬ作品を残しているのだが、よく演奏され、聴かれるものはやはりほんの一部でしかない。これは非常にもったいない。有名でない作品にもベートーヴェンは心血を注ぎ、そこには‘ベートーヴェンらしさ’が厳然として存在するからである。
この度のマラソン・コンサートではピアノ三重奏曲、弦楽器のためのアンサンブル、管楽器を含むアンサンブルを軸とした室内楽のジャンルに焦点を当てている。ピアノ三重奏曲では「大公」などニックネーム付きの名曲と並んで、記念すべきOp.1の第1番変ホ長調が取り上げられ、ベートーヴェンはやはり初期から‘ベートーヴェン’であったことが示されるであろう。弦楽器のアンサンブルと言えば弦楽四重奏曲が何よりも知られているが、二重奏曲、三重奏曲、五重奏曲にも逸品が残されていることはあまり知られていない。また、管楽器を含む室内楽では、作曲者の生前にはたいへんポピュラーであった七重奏曲変ホ長調Op. 20を中心に、音色をブレンドするベートーヴェンの非凡な才能が堪能できるであろう。
ベートーヴェンの多彩な顔を提示するこのコンサートは、高レベルな演奏があってこそのプログラムであり、音楽監督である諏訪内晶子が信頼を寄せる国内外の実力派アーティストが結集するという点でも注目される。諏訪内自身も2 曲のヴァイオリン・ソナタで花を添えるベートーヴェンづくしの一日。お聴き逃しなきよう!!
安田和信(音楽学・音楽評論)
出演者
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
1990年史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。これまでに小澤征爾、マゼール、デュトワ、サヴァリッシュ、ゲルギエフらの指揮で、ボストン響、フィラデルフィア管、パリ管、ロンドン響、ベルリン・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。BBCプロムス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ルツェルンなどの国際音楽祭にも多数出演。
近年ではゲルギエフ指揮ロンドン響とのツアー、パリ管とのヨーロッパおよび日本ツアー、チェコ・フィルとの中国ツアーを行い、オスロ・フィル、バンベルク響、デトロイト響、トゥールーズ・キャピトル管とも共演。
現代作曲家作品の紹介も積極的に行い、これまでにエサ=ペッカ・サロネン作曲「ヴァイオリン協奏曲」の日本初演(2013)、エリック・タンギ作曲「In a Dream」の世界初演およびフランス初演(2013)、キャロル・ベッファ作曲「ヴァイオリン協奏曲-A Floating World-」の世界初演(2014)などに取り組んでいる。
2012年、2015年、エリーザベト王妃国際コンクール、2018年ロンティボー国際コンクール、2019年チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門審査員。2012年より「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、同音楽祭の芸術監督を務めている。
レコーディングでは、デッカ・ミュージック・グループとインターナショナル・アーティストとして専属契約を結んでおり、最新作「フランク&R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 他」を含む14枚のCDをリリースしている。
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。
使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)
ブルガリア生まれ。第1回仙台国際音楽コンクール優勝、 第5回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール及び1999年ロン=ティボー国際コンクールで入賞。スイス・ロマンド管弦楽団のコンサートマスターのほか、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼アーティスト・イン・レジデンスを務める。ジュネーブ高等音楽院教授。揺るぎないテクニックと豊かな表現力が絶賛される実力派ヴァイオリニスト。チョン・ミョンフン、ユーディ・メニューインなどの指揮の下ソリストとして活動するほか、室内楽の分野でもジャン=マルク・ルイサダ、エリック・ル・サージュなどと共演し、世界各地で高い評価を得ている。
成田達輝(ヴァイオリン)
ロン=ティボー国際コンクール(2010)、エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)、仙台国際音楽コンクール(2013)でそれぞれ第2位受賞。著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演
鈴木康浩(ヴィオラ)
第7回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部第1位ほか受賞多数。読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。サイトウ・キネン・フェスティバル、宮崎国際音楽祭など、多方面で活躍
有田朋央(ヴィオラ)
東京藝術大学卒業後、ベルリン・ハンスアイスラー音楽大学修士課程に在籍中。BBCプロムス、ヴェルビエ音楽祭、ルツェルン音楽祭、テレビ朝日『題名のない音楽会』等に出演。
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)
1970年生まれ、パリ出身。13歳でパリ国立高等音楽院に入学し、ジャンドロン、フルニエ、トルトゥリエに師事。アメリカではシュタルケルに学ぶ。
17歳の時にシャトレ座でリサイタル・デビュー。ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールなど数々の入賞歴を持ち、現代音楽にも造詣が深い。ニュアンス豊かな表現力が魅力。エンゲラーとの仏音楽アルバムなどCD録音も多数。
使用楽器はLVMH財団より貸与された1725年制作のストラディヴァリウス“le Vaslin”、使用弓は1820年製の “Persois”。
上野通明(チェロ)
パラグアイ生まれ。13歳で第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクールにて日本人初の優勝のほか受賞歴多数。国内外のオーケストラと多数共演。
池松宏(コントラバス)
東京都交響楽団首席奏者。国立音楽大学客員教授、東京藝術大学音楽学部器楽科准教授ストリング・アンサンブル・ヴェガ主宰ほか、ソリストとして国内外のリサイタルへ多数出演。
吉井瑞穂(オーボエ)
東京藝術大学入学後、渡独し、カールスルーエ音楽大学を首席で卒業。第66回日本音楽コンクールで優勝。アバドに認められ、2000年からマーラー室内管弦楽団の首席奏者として欧州を中心に演奏活動を行う。
金子平(クラリネット)
東京藝術大学を経て、リューベック国立音楽大学に留学。06年日本音楽コンクール第1位など受賞多数。バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団などと共演。読売日本交響楽団首席奏者。
小山莉絵(ファゴット)
ドイツ・シュトゥットガルト生まれ。第62回ミュンヘン国際音楽コンクール、ファゴット部門で最高位ほか受賞多数。2015年よりパーヴォ・ヤルヴィ率いるドイツ・カンマーヒルハーモニー管弦楽団首席奏者。
日高剛(ホルン)
長崎大学経済学部を卒業後、東京藝術大学、オランダ・マーストリヒト音楽院にてホルンを学ぶ。現在、東京藝術大学准教授。国立音楽大学講師、名古屋音楽大学客員教授。日本センチュリー交響楽団首席客演奏者。
菊池洋子(ピアノ)
モーツァルト国際コンクールで日本人として初めて優勝。その後、ザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演するほか国内外で活躍。2009、2018年にモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行い好評を得た。CDはエイベックスとオクタヴィアよりリリース。第17回出光音楽賞受賞。
阪田知樹(ピアノ)
2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位ほか受賞多数。2018年、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにてリサイタル・デビュー。世界各地で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。
浦久俊彦(案内人)
文筆家、文化芸術プロデューサー。パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ。現在、浦久俊彦事務所代表、一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、サラマンカホール音楽監督として、日本とヨーロッパの文化芸術交流にも力を注いでいる。著書に『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(新潮社)、『138億年の音楽史』(講談社)など。
チケット発売情報
東京
9月14日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
9月15日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
9月18日(水) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
9月21日(土) 10:00a.m.~発売 一般
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
一般料金
- 1日通し券
¥8,500 - 各部券
¥4,000
夢倶楽部会員
- 1日通し券
¥7,600 - 各部券
¥3,600
学生席
- 1日通し券
¥4,250 - 各部券
¥2,000
【備考】
*残券がある場合、12/13(金)10:00より受付を開始いたします。
*学生席・学生特別席は、社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
(学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
◎シニア・チケット=65歳以上の方は1日通し券と各部券を会員料金でお求めいただけます。
◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
プレイガイド
ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp/
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ https://t.pia.jp/ 0570-02-9999〔Pコード:561-826〕
イープラス https://eplus.jp/
ローソンチケット 0570-000-407〔Lコード:34394〕