マリインスキー劇場芸術総監督、首席指揮者。 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者。ワールド・オーケストラ・フォア・ピース首席指揮者。チャイコフスキー国際コンクール組織委員会委員長。エディンバラ国際フェスティバル名誉総裁。サンクトペテルブルグ大学芸術学部学部長。 レニングラード音楽院の管弦楽指揮科(イリヤ・ムーシン教授に師事)を卒業。音楽院在学中にベルリンのカラヤン指揮者コンクールで最高位(1位なしの2位)、全ソ指揮者コンクールで1位を獲得し、キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)に指揮者として招かれた。そして1988年、35歳の若さでキーロフ劇場オペラ・カンパニーの芸術監督に就任。1996年からはマリインスキー劇場(バレエ、オペラ、管弦楽団)の芸術総監督と総裁を兼任している。2006年には、火災に遭ったアトリエ兼倉庫の跡地に新しいコンサートホールが完成。2013年5月には、歴史ある劇場に並んでマリインスキー劇場新館(マリインスキーⅡ)がオープンした。これにより当劇場は、ロシア初の、劇場とコンサートホールを併せ持つ複合施設へと生まれ変わった。 彼は、「白夜の星」音楽祭(サンクトペテルブルグ)、モスクワ復活祭音楽祭、ロッテルダム・フィルハーモニー・ゲルギエフ音楽祭(オランダ)などの国際音楽祭の創設者でもあり、それらの芸術監督、音楽監督も務めている。 マリインスキー劇場のコンサートホールでは、ゲルギエフのリーダーシップのもと2009年に創設されたマリインスキー・レーベルのための録音も行われている。 |
最近リリースされた録音には、ショスタコーヴィチとチャイコフスキーの交響曲、ワーグナーの「パルジファル」、ヴェルディの「アッティラ」、プロコフィエフの「賭博師」などがあり、ゲルギエフは、ショスタコーヴィチの交響曲全15曲とワーグナーの「ニーベルングの指環」四部作の録音も計画している(「ワルキューレ」と「ラインの黄金」は既にリリースされ、絶賛を博している)。 2007年にはロンドン響の首席指揮者に就任。また、メトロポリタン・オペラ、ウィーン・フィル、ミラノ・スカラ座管、ニューヨーク・フィル、ミュンヘン・フィル、ロッテルダム・フィル等と共演しており、2013年1月、ミュンヘン市議会は、ゲルギエフを名門ミュンヘン・フィルの首席指揮者に指名することを満場一致で決定した。彼はマゼールの後継者として、2020年までの契約を結んだ。2013年には、カーネギー・ホール主導のもとに創設されたナショナル・ユース・オーケストラ・オブ・アメリカのトップに就任。その国際デビューでは、ワシントンDC、モスクワ、サンクトペテルブルグ、ロンドンなどを訪れた。若い音楽家との共同作業も彼の活動の重要な一部であり、これまでにシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、PMF(札幌)の各ユース・オーケストラと共演している。 彼はまた、ロシア人民芸術家、ショスタコーヴィチ賞、スウェーデン王立音楽アカデミー北極音楽賞、オランダ獅子勲章、日本の旭日中綬章、フランスのレジオン・ドヌール勲章など、数多くの賞や勲章(称号)を授与されている。 |
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