振付・演出:ボリス・エイフマン
原作:トルストイ 音楽:チャイコフスキー
上演時間:2時間
※演奏は特別録音音源を使用いたします。
【出演】
アンナ:ダリア・レズニク
カレーニン:セルゲイ・ヴォロブーエフ
ヴロンスキー:イーゴリ・スボーチン
ロシアの文豪トルストイによる名作小説「アンナ・カレーニナ」。
社交界の華であり貞淑な妻であったアンナ・カレーニナが、若き将校ヴロンスキーと燃え上がる恋に落ち、夫カレーニンや社会からの厳しい批判を受け、幼い息子との日々を失い、ついには自らその運命に終止符を打つ、、、
この、ロシア文学の最高傑作を原作に、ボリス・エイフマンがバレエ「アンナ・カレーニナ」を発表したのは2005年。初演以来、バレエ団の名刺代わりの代表作として、世界各国で絶大な人気を博してきました。
ボリス・エイフマンが客席に投げかけるのは「何が、美しき貴婦人をして、あらゆるものを犠牲にし、家庭を壊し、自らをも破滅に追いやってしまったのか」という問いです。
ヴロンスキーとの出会いを経て、あらがえない愛の情熱の虜となったアンナが辿る辛くも尊い運命が、ダンサーの鬼気迫る踊りと、美しくも切なく胸を打つチャイコフスキーの名旋律にのせて描かれています。
アンナは、自らの運命を託すように何度もヴロンスキーの腕に飛び込む。
また、舞台を縦横無尽に駆ける群舞も、物語の牽引役として圧倒的な存在感を発揮しています。
クライマックスに向けて観客を物語の世界に強力に引き込んでくる様は、まさに魔法。
ヨーロッパ、アメリカをはじめ世界中の観客が虜となったボリス・エイフマンの魔法がいかんなく発揮されるドラマティック・バレエの最高傑作。
オール・チャイコフスキー